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第2回再エネスタディツアーを開催しました
平成29年10月21日(土)~22日(日)にかけて、大学生等を対象とした第2回再エネスタディツアーを開催しました。北海道、青森、東京から4名の専門学校生、大学生が参加しました。
今回は中通り、会津地域の再エネ発電所や工場を視察しました。また、今回は観光として鶴ヶ城にも訪問しました。
当日は台風21号の接近により、あいにくの天気で、小水力発電所は崖崩れの危険があり中止、また風車も2基程度しか見られませんでしたが、再エネは自然のエネルギーを活用していることを改めて実感しました。
学生さんからのアンケートからは、知らないことが多く勉強になった、ひとつの場所をもう少し時間をかけて見たかった。といった意見がありました。頂いたご意見をふまえ、よりよいツアーになるよう取り組んでまいりたいと思います。
■1日目
(1)奥地建産㈱福島工場 [須賀川市]
太陽光発電の架台を製造している工場です。初めに事業内容の説明があり、工場内、屋上の太陽光パネルを見学させていただきました。架台のトラブル、ピッキングシステム等について説明を受けました。屋上の太陽光パネルの見学では、「平面設置で、積雪した場合に問題は無いのか」といった、質問があり、80cm積もったこともあったが、問題は無かった、平面に設置すれば架台のコストも削減できるなどメリットについても説明していただきました。
(2)福島空港メガソーラー [玉川村、須賀川市 福島発電㈱]
福島発電㈱のモデル的な発電所として、福島空港メガソーラーを見学しました。事業内容の説明があった後、追尾式の太陽光発電システムや30種類のパネルが設置されているソーラーパークなど見学しました。
(3)土湯温泉16号源泉バイナリー発電所 [福島市 ㈱元気アップつちゆ]
「土湯温泉の特徴を活かしバイナリー発電を始めた経緯、発電の仕組み等について説明を受けました。また、当社では発電の排熱を利用してエビの養殖事業を行っており、将来的には土湯温泉の名物となるよう取り組まれていること、バイナリー発電事業で得られた収益を、地域の高齢者や高校生のバス無料化の事業として貢献していることについて説明して頂きました。
(4)グループワーク [猪苗代町]
福島発電㈱社長にも参加いただき、グループワークを行いました。2040年頃には、県内のエネルギー需要の100%相当量を再エネで生み出す、という福島県の目標について、県内の電気消費量を分母にすれば、現在の再エネ割合は約6割になっていることなどの説明がありました。学生さんからもたくさんの質問が出て、活発な意見交換がなされました。
■2日目
(5)柳津西山地熱発電所(PR館) [柳津町 東北電力㈱]
地熱発電の仕組み、柳津町での地熱発電の経緯などについて説明して頂きました。昭和30年くらいから民間企業が鉱物調査をした際に地熱資源を発見し、昭和48年のオイルショックを契機に昭和60年頃から本格的に検討が始まったと聞いているとのこと、長い年月や多額の費用がかかったことなどを伺いました。
(6)鶴ヶ城 [会津若松市]
今回のツアーでは、観光・社会見学として、鶴ヶ城天守閣をコースに組み入れました。天守閣から会津若松市城下が一望できました。雨でしたが、観光客が沢山いました。
(7)会津若松ウィンドファーム [会津若松市 エコ・パワー㈱]
平成27年2月に運転開始したエコ・パワー㈱のウィンドファームで、会津若松市内の中央部を南北に走る背あぶり山尾根部に立地しています。2MWの風車が8基、総出力は16MWになります。あいにくの雨により、風車は2、3基くらいしか見えませんでしたが、風車の近くまで行くことができ、学生さんからは思ったよりも音がしない、地上ではあまり風が吹いていないのに風車は早く回っている、といった感想がありました。
(8)スパリゾートあぶくま [西郷村 藤田建設工業㈱]
平成29年3月に運転開始した木質バイオガス発電施設で(25kWhの電気+60kWの熱エネルギーを温泉施設(スパリゾートあぶくま)に供給)しています。木質ペレットの特性や取扱い(含水率や組成など)、装置(ドイツ製で遠隔監視されていること等)、放射性物質について、福島大学と連携し県産材の木質ペレットを開発していること等について、説明していただきました。